CDNetworks WAF、PHP Coreの重大な脆弱性(CVE-2026-109618およびCVE-2026-109619)に対する保護を提供

https://www.cdnetworks.com/wos/static-resource/50d8a93f5f584871b7f1cb5bb3de0eb4/php2shell-cve-2026-109618-cve-2026-109619-600-340.WEBP?t=1792637953176

2026年10月21日、PHP Core(PHPのコア部分)において、リモートコード実行(RCE)につながる2件の重大な脆弱性、CVE-2026-109618とCVE-2026-109619が公開されました。

これらの脆弱性は総称して「php2shell」と呼ばれ、いずれもCVSS v4.0の深刻度スコアは9.2(Critical:緊急)と評価されています。悪用された場合、攻撃者が認証を経ずに任意のコードを実行し、機密情報への不正アクセスやサービスの停止などを引き起こすおそれがあります。

CDNetworksは迅速に対応し、Webアプリケーションファイアウォール(WAF)を通じて、これらの脆弱性に特化したセキュリティ対策を提供しています。


CVE-2026-109618、CVE-2026-109619とは?

報告された2件の脆弱性は、PHPの実行環境(PHPランタイム)におけるメモリ処理の不具合に起因するものです。
攻撃手法としては、PHPのsession.upload_progress機能を悪用したmultipart/form-data形式のファイルアップロードなど、細工されたHTTPリクエストを送信する方法が想定されています。

これらの脆弱性は、特定のアプリケーションやプラグインではなく、PHPのコア部分に存在します。そのため、影響を受けるPHPバージョンを使用している場合、WordPressやDrupalをはじめとするPHPベースのCMS、WebサイトやECサイト、Webアプリケーションなど、幅広いシステムが攻撃対象となる可能性があります。


CDNetworks、php2shellに対応する専用WAFルールを提供開始

脆弱性の公開を受け、CDNetworksのセキュリティリサーチチームは、速やかに技術的な分析を実施し、防御策の有効性を検証しました。

その結果、今回の脆弱性を悪用する不正なリクエストを検知・遮断するための専用WAFルール(ルールID:9657)をリリースしました。

本ルールは、CDNetworksのWebアプリケーション保護サービスをご利用のお客様に提供されています。

お客様は、ルールID 「9657」が有効になっていること、およびWAFの動作モードがブロックモード(Block mode)に設定されていることをご確認ください。

現在、検知のみを行うモニタリングモードで運用されている場合は、攻撃リクエストを遮断できません。Blockモードへの変更については、CDNetworksのテクニカルサポートまでお問い合わせください。

CDNetworksでは、引き続き新たな攻撃手法や脅威インテリジェンスを監視し、攻撃手法の変化に応じて防御ルールの継続的な更新・最適化を行ってまいります。


推奨される対策

CDNetworksでは、今回の脆弱性によるリスクを低減するため、以下の対策を推奨しています。

  1. 影響を受けるシステムの特定:
    Webサーバー、PHP-FPM、Apache、コンテナイメージ、CLIスクリプト、長時間稼働するプロセスなどを対象に、使用しているPHPのバージョンを確認してください。
    特に、PHP 8.1以前のサポートが終了したバージョンについては、優先的な確認と対応が必要です。

  2. セキュリティパッチの適用:
    使用しているPHPのバージョンに応じて、脆弱性が修正された最新バージョンにアップグレードしてください。対象となる修正版には、PHP 8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35が含まれます。

  3. 修正後の動作確認:
    影響を受けるサービスを再起動し、必要に応じてコンテナイメージを再ビルドしてください。また、本番環境で実際に稼働しているプロセスが使用するPHPのバージョンを確認してください。なお、php -vコマンドで表示されるバージョンと、実際にWebリクエストを処理しているPHPのバージョンが異なる場合があります。そのため、実際に稼働しているプロセスのバージョンを確認することが重要です。

  4. 修正版適用までの暫定的な防御の強化:
    直ちにセキュリティパッチを適用できない場合は、不要な外部公開からのアクセスを制限し、CDNetworks WAFの専用防御ルールが有効になっていることを確認し、ブロックモード(Block mode)による遮断を適用してください。
    なお、PHPのdisable_functionsやopen_basedirなどの設定だけでは、今回の脆弱性に対する十分な防御効果は期待できないため、これらを緩和策として用いることは推奨されません。

WAFによる防御は、脆弱性を悪用した攻撃のリスクの軽減に役立ちます。ただし、脆弱性そのものを修正するものではありません。セキュリティパッチが適用されたPHPランタイムへのアップデートが不可欠です。


CDNetworksの継続的なセキュリティ対策

CDNetworksのセキュリティリサーチチームは、今回の脆弱性に関する最新の脅威動向を継続的に監視し、新たな攻撃手法に対応するため、防御機能の強化と最適化に取り組んでまいります。

グローバルに展開するCDNetworksのエッジセキュリティ基盤と高度な脅威検知・防御技術を通じて、お客様のWebサイトやアプリケーションをサイバー攻撃から保護し、安全で安定したサービス運用を支援します。

ご不明な点やサポートが必要な場合は、CDNetworksのアカウントマネージャーまたはテクニカルサポートチームまでお問い合わせください。

さらに探検する

クラウドセキュリティ

2026年におけるDDoS攻撃対策に最適なCDNプロバイダー

CDNベースのDDoS対策は、攻撃元に到達する前に分散されたエッジロケーションで悪意のあるトラフィックをフィルタリングします。DDoS攻撃対策に最適なCDNプロバイダーを探してみましょう。

もっと読む »